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 2021年は、新型コロナウイルスの影響により、社会も大学生活も大きく変化せざるを得ない状況が続いています。そんな予測困難な時代に求められる人材とは。また、学生時代に獲得するべき能力とは何なのか。将来を見据えた大学選びのポイントや大学教育、就活の現状について文部科学省高等教育局 学生・留学生課長の藤吉尚之氏に伺いました。(文中敬称略)

Interview:文部科学省 高等教育局 学生・留学生課長  藤吉 尚之氏



新しい時代を切り開く指針となる
自分で判断し、主体的に行動する力



コロナ禍で変わった大学教育 ハイブリッド型授業は更に進化

藤吉尚之課長

―新型コロナウイルスの影響は学びの現場にも様々な影響を及ぼしており、オンライン授業に加え対面とオンラインを併用する「ハイブリッド型」も常態化しつつあります。今後、アフターコロナを踏まえた大学教育の現状と今後どのようなものになるとお考えですか。
藤吉 新型コロナが収束に向かっても、次の波あるいは新しい感染症が起きないとも限りません。今回の活動自粛ではインターネットを活用した取り組みが多く普及しましたが、これがすべて対面授業に戻る、コロナ前に戻ることは無いのではないかと考えています。当初、オンライン授業は分かりにくいと学生さんから不満が出ていたところもありました。しかし、今年の春、学生さんの生の声を聞くために行った文部科学省の調査によると、オンライン授業は確かに課題があるけれども、いい面もあるとの意見がありました。「時間と場所を問わず授業を受けることができる」といった声や、「オンデマンド方式であれば繰り返し見られて理解が進む」といったメリットも感じられたという意見です。今までオンラインが普及してこなかったがために感じられなかったメリットを学生さんと教職員双方が感じているようです。今後はオンラインの利便性を活かしつつ、対面を中心とした授業よりも更に質の高いハイブリッド型の授業を目指す方向に進むと考えています。
―大学で進められている改革、工夫、配慮など特徴的な取り組みを教えてください。
藤吉 昨年入学した新入生は、ほとんどキャンパスに通えていません。友人も作れないとの声が聞こえてきたこともあり、ある大学では昨年入学した1年生に対して、先輩が大学生活の相談に乗るピア・サポーター制度を設けたり、1年生同士の繋がりを持つためのオンライン座談会を開催したりと、さまざまな工夫によってコロナ禍を乗り越えようとされています。そういった好事例は他の学校でも参考としてもらえるよう、文部科学省のホームページで紹介しています。

業界によっては採用意欲の高まりも 求められる強さと柔軟さを併せ持つ人材

―今春卒業した大学生の就職率(4月1日時点)は前年比2.0ポイント低下の96%となり、1997年の調査開始以来、過去2番目の下落幅でした。就職活動においては、どのような活動が必要だと思われますか。企業側の採用の見通しも教えてください。
藤吉 今年の状況を見ていますと、例えば業界で言えば観光、飲食などコロナ禍でダメージを受けているところでは採用意欲が低下していると見えましたが、IT業界などでは巣ごもり需要を受けて、採用意欲が高まっています。ただ、アフターコロナを見据えた次の展開のために採用を考える企業もありますので、目指してきた仕事が今は採用していないからと諦めるのではなく、選択肢が増えたと捉えていただき、さまざまな企業の情報を幅広く収集して、自分に合った仕事を見つけてほしいと思います。
―現在必要とされる人材像を教えてください。
藤吉 今思うことは、強さというか強靭さです。よくレジリエンスという言葉が使われますが、何かことが起きたとしてもうまくかわしながら柔軟に、折れないように、しなやかに回復していく。そういった心の持ちようが大事になってくると思います。仮に希望する職種、会社に就職できたとしても今後どうなるか分からないことは今回我々が得た教訓だと思います。いついかなるときでも、何が起こっても、そこで折れたりくじけたりせず、くじけてもまた立ち直る、そういう力が大切ではないかと思います。また、さまざまな情報が行き交う現代社会では、いわゆるフェイクも増えました。そういったものを知識に基づいて分別し、自分の頭で主体的に判断して行動することが大事です。就職活動でも通じるものがあると思っていまして、キャリアセンターですとか身近な先輩などからリアルな情報を収集した上で、自分で判断していくことが大事だと思います。
―WEB面接を採用する企業が増える中、コミュニケーション不足を補うにはどうしたらいいでしょうか。
藤吉 これから就職活動される学生の皆さんには、去年コロナを経て就職活動を終えた1つ上の先輩たちがいらっしゃるので、身近な先輩の情報、経験を聞いて参考にするのもいいと思います。社会に出てもテレワーク等、皆さん取り組むことになるのではないかと思います。そのための準備として、オンラインでどうやって相手に自分のことを伝えるか、相手のことを把握するかという能力をつけるチャンスだと捉えていただけるといいと思います。

新たな視点から見る海外との関係 オンラインで近くなるグローバル社会

―コロナ禍でグローバルな視点や学びを得るには、どうしたらいいでしょうか。
藤吉 国際的な人の交流は現在停滞しているように見えますが、今回の感染症を解決するのもワクチンの流通であり知識の共有です。そういったことを考えるとグローバル化の波が去ったわけではなく、今後は国際関係の維持強化がますます大事になると思います。文部科学省ではコロナ以前から「大学の世界展開力強化事業」を行っており、「COIL」(Collaborative Online International Learning)というオンラインを活用して国際的に学ぶ事業を行っています。今後もオンラインツールを使い、海外の大学、海外の人たちと協働して課題を解決していく取り組みが重要になっていくでしょう。また、ワクチン接種が広がるに従い、徐々にではありますが送り出す留学生も少しずつ増えています。留学には実際に海外で生活をしながら海外の文化に触れ、日本の文化をあらためて知るメリットがあると同時に、日本人が海外に行くことによって、海外の人に日本を知ってもらう側面もあります。そこはオンラインでは達成が難しく、実留学の価値だと思います。
―コロナ禍で困窮する学生に向けた国の支援について教えてください。
藤吉 「修学支援新制度」が昨年度から始まりました。給付型の奨学金と授業料等の減免がセットになっていて、この1年間で約27万人の方にご利用頂いています。授業料の減免、猶予は各大学でも取り組まれています。日本学生支援機構でもさまざまな支援策を用意しています。文部科学省のホームページに「新型コロナの影響を受けた学生等の経済支援」特設サイトがありますので、学びの継続が困難となっている学生さん、保護者の方はぜひご覧いただいて、支援制度の利用をご検討頂ければと思います。
―最後に大学を目指す高校生の皆さんへメッセージをお願いします。
藤吉 自分がやりたい勉強、自分が就きたい職業を見据えながら進学し、一生懸命勉強していただきたいと思います。ただ、高校生の段階で自分の就きたい職業が分からないという方もいらっしゃるでしょう。現在はいろいろな情報がすぐ集められる時代です。さまざまな情報を収集し、自分はこれがやりたいというものをぜひ見つけてください。



下記から、大学の多彩で優れた
人材を育成する取り組みが
ご覧いただけます。

※大学の新聞に掲載されている内容は、令和3年7月7日時点の情報です。

愛知大学

愛知大学

Aichi University

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愛知学院大学

愛知学院大学

Aichi Gakuin University

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鈴鹿医療科学大学

鈴鹿医療科学大学

Suzuka University of Medical Science

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大同大学

大同大学

Daido University

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中部大学

中部大学

Chubu University

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東海学園大学

東海学園大学

Tokai Gakuen University

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名古屋学院大学

名古屋学院大学

Nagoya Gakuin University

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名古屋芸術大学

名古屋芸術大学

Nagoya University of the Arts

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南山大学

南山大学

Nanzan University

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日本福祉大学

日本福祉大学

Nihon Fukushi University

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※南山大学は除きます。

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