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 コロナ禍で社会情勢が大きく変わる中、大学教育も様変わりを見せている。大きな社会の変革期を迎える中、第一線で活躍できる人材になるため、学生時代に何を学び、どんな能力を身に付けておくべきなのか。文部科学省高等教育局 学生・留学生課長の藤吉尚之氏に話を伺うとともに、個性ある方針を打ち出す私立大学の取り組みを紹介する。(文中敬称略)

Interview:文部科学省 高等教育局 学生・留学生課長  藤吉 尚之氏



見識を広げ新しい時代を切り開く指針となる大学教育
創造性や共感力を持った人材の育成に期待



アフターコロナを見据えて各大学が新たな教育を形成

藤吉尚之課長

―アフターコロナの大学教育のあり方はどのようなものになるとお考えですか
藤吉 全国の大学へ向け対面授業の実施方針の調査を行ったところ、ほとんど対面で実施する方針とした大学は、令和3年度後期は約65%だったのに対し、令和4年度前期は約88%となり、各大学ともアフターコロナを見据えた動きを進めているように感じました。一方で学生への調査では、「時間と場所を選ばないので便利」「繰り返し録画を見られるので授業の理解度が深まる」など、オンライン授業を評価する声も多く聞かれました。今後は対面を中心としつつ、オンラインの良いところを取り入れたハイブリッド型が主流になると思います。
―オンラインの特性を生かし、新しい取り組みに挑む学生も増えています。
藤吉 例えば、夏休みを利用して企業でインターンをしたり、地方へ行って地域課題の解決に取り組んだりする学生がいますが、時間と場所を選ばないオンラインを活用すれば、もっと腰を据えて取り組めるのではないでしょうか。オンライン授業と実地での学修を組み合わせることで、新しい学びの形が生まれるかもしれません。いろいろなアイデアを出してもらって、新たな好事例が増えることに期待しています。
―大学教育の多様化が進んでいます。その中で進路を選ぶポイントを教えてください。
藤吉 大学はそれぞれ独自にディプロマ・ポリシーと呼ばれる卒業認定や学位授与の方針を定めています。いわば「うちの大学は4年間でこういった学生を育てます」という宣言です。各大学のHPなどで公開されていますので、しっかりと読み比べてもらい、4年後の自分の姿を想像しながら、自分に合った大学を選んでください。
―大学進学に際し、国もさまざまな支援を用意していますね。
藤吉 主に所得の低い世帯の学生を対象に、返済不要の奨学金の給付と、授業料の減免の2つの支援を令和2年から行っています。高校を卒業した生徒の大学や短期大学、専門学校などへの進学率は約8割なのですが、この支援制度が始まる前の低所得世帯の生徒の進学率は4割程度でした。それが今は5割を超えるまで増えています。本当は進学したいのに、経済的な理由で進学を諦めてしまわないよう、引き続き、この制度は着実に続けたいと考えています。日本学生支援機構のホームページで進学資金のシミュレーションができますので、関心のある人はぜひアクセスしてみてください。

高等教育の修学支援新制度

停滞していた国際交流も復帰の兆し 異文化に触れて人間的な成長を

大学生の留学者数の推移

―不安定な国際情勢を背景に、世界との関わり方が問われています。大学教育における国際化についてお聞かせください。
藤吉 私は社会人になってから海外に赴任する機会に恵まれました。異文化に触れるという貴重な経験を通じて、人間的にひと回り成長できたと思っています。学生のみなさんにとって、将来の糧となると思います。ぜひ、時間的に余裕のある学生のうちに海外留学をして、見聞を広げてほしいと思います。
―コロナ禍によって留学情勢に変化はありましたか。
藤吉 コロナ禍前、日本から海外へ留学する学生の数は10万人を超えていましたが、2020年度は1500人以下に落ち込みました。コロナの影響は大変大きかったと思います。
―そうした中で、国が実施している留学支援制度があれば教えてください。
藤吉 国費で留学を後押しする制度があります。こちらも日本学生支援機構が実施しているもので、海外の大学で学位を取得する学生を支援するものと、大学間の交流協定に基づき短期留学をする学生を支援するものの、2本柱の支援制度があります。コロナ禍により一時的に支援を停止していましたが、現在は支援を再開しています。また、民間企業からの寄附金をベースとした「トビタテ!留学JAPAN」という制度の発展的推進も検討しています。いずれの制度にも求められる能力や選考といったハードルがあります。しかし、そういったハードルを越えた先には、自分自身をひと回りもふた回りも成長させてくれる、得がたい経験が待っているはずです。ぜひとも多くの学生に海外留学へチャレンジしてほしいと願っています。

主体性・創造性・共感力を養い社会課題を解決する力を身に付ける

―大学は高度な専門知識を身に付ける場であるとともに人間教育の場でもあります。今、社会に求められるのは、どのような人材だとお考えですか。
藤吉 日本は“課題先進国”と言われる通り、少子高齢化やエネルギー問題など、さまざまな社会問題を抱えています。そうした問題と正面から向き合い、いろいろな人と協力して解決に導けるよう、自ら動く主体性・いろいろなことを考え出す創造性・相手の意見・感情に共感できる共感力を持った人材が多く育つことに期待を寄せています。資源の乏しい日本にとって、人は大切な財産。これからの大学はこれまで以上に人材育成に力を入れていく必要性があると考えています。
―最後に大学を目指す高校生へメッセージをお願いします。
藤吉 「自分の知らないことを知る」ことは、とても楽しいこと。多様な学びを提供する場である大学や短期大学でその楽しさを知り、学び続ける姿勢を身に付けてほしいと思います。



下記から、大学の多彩で優れた
人材を育成する取り組みが
ご覧いただけます。

※大学の新聞に掲載されている内容は、令和4年7月5日時点の情報です。

愛知大学

愛知大学

Aichi University

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愛知学院大学

愛知学院大学

Aichi Gakuin University

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鈴鹿医療科学大学

鈴鹿医療科学大学

Suzuka University of Medical Science

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中部大学

中部大学

Chubu University

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東海学園大学

東海学園大学

Tokai Gakuen University

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名古屋芸術大学

名古屋芸術大学

Nagoya University of the Arts

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南山大学

南山大学

Nanzan University

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日本福祉大学

日本福祉大学

Nihon Fukushi University

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※南山大学は除きます。

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