東海さすらい旅日記【愛知県東三河地方】日本のお正月風景、東三河の正月めぐり

 12月から警報級のインフルエンザが蔓延していた。流行し始めた頃に自分もり患してしまったこともあり、年末年始の9連休はおとなしく地元にいた。かといって家にいたわけでもなく、賑わいを避け、あちこちの正月風景を見に行った。日本の正月はいいな。おめでたいという気持ちがどこかしこも溢れている。そんな正月のめでたい風景めぐり。

 正月といっても、年末から正月準備は始まっている。愛知県でも人気の初詣スポットである豊川稲荷妙厳寺。正月2日前の晦日のうちから大きな門松が総門前にでんと構える。大本殿から見下ろす風景。大晦日から正月はここに参拝者が埋まる。

 その足で、豊川市を代表するもうひとつの初詣スポット、三河国一宮砥鹿神社へ。こちらは、毎年巨大な干支絵馬が飾られることで知られる。気も早く「あけましておめでとうございます」の横断幕。2日早いフライング詣でも悪くない。少し早めの正月気分。

 正月の朝、夜明け前から渥美半島へ。赤羽根の太平洋ロングビーチが漆黒の闇から徐々に青みから夜明けのマジックアワーへ。まさにdaybreaking の瞬間。

なんの障害物もないだだっ広い太平洋の向こうから日が昇り始める。浜辺に集まっていた人たちはその瞬間を静かに迎える。歓声をあげるわけでもなく、指笛を鳴らすわけでもなく、波音だけが繰り返し響く寒空のもと、ただただ静かに日が昇るのを眺めている。

 赤羽根にはもうひとつの正月風景がある。赤羽根漁港にたなびく大漁旗。強い風に吹かれながら勇ましくたなびく旗の姿に、今年の豊漁、安全を願う。

 赤羽根からの帰り道。豊橋のまちなかで年賀を買う。毎年、ここで年賀を買うことに決めている。正月気分にさせてくれる店構えがいい。スーパーでお年賀を買ったのでは味気も何もない。

 豊橋のまちなかにある吉田城、豊橋鬼祭で知られる安久美神戸神明社の正月風景。

 元日、豊橋の夕暮れ。初夕日って言葉をあまり聞かないけど、歩道橋から見る初夕日。市電が何の気なしにいつものように通り過ぎる。

 正月3日目、いわゆる三が日最終日は奥三河へ。海から山へ。東三河の魅力はここにある。
設楽町の田峰観音前の物産直売所前にも立派な門松が飾られる。門松は新年の気持ちの表れなのか。今年もやるぞ的な、その強い意気込みを感じる。道の駅したらには鮎のぼり。冬らしい風景。

 鳳来山東照宮の門松も石段の両側に構え、お迎えの気持ちを感じる。

 正月風景めぐりは案外面白い。門松文化については何も知らないが、飾りつけや、素材、位置、時期などそれぞれの文化の違いがあるのだろう。そこに興味を抱きつつ、東三河の正月めぐりを終えた。

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この記事を書いた人

愛知県豊橋市生まれ。
出版社、シンクタンク勤務を経て、現在は一般社団法人ほの国東三河観光ビューローのマーケティングディレクター。旅人総研代表。愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)。
東海地方を中心に、地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。生まれ育った愛知県東三河に腰を据え、地元活性のために奔走する。また、旅人総研代表として、講演やフォトラベライター(旅するカメラマンライター)などの個人活動も実施。旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。

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