
「やっとかめ文化祭DOORS」が、10月25日(土)から11月16日(日)まで、名古屋市内各所で開催されます。名古屋の歴史・文化の魅力を一堂に集めたまちの祭典。伝統芸能が無料で楽しめるオープニングステージや、名古屋の伝統と文化を学び体験する講座など、多彩な企画が目白押しです!
名古屋の秋に、今年も「やっとかめ文化祭DOORS」がやってくる!
2013年から始まった「やっとかめ文化祭」は、2023年より「やっとかめ文化祭 DOORS」と名前を変え、今年で13回目の開催を迎えます。
東西のはざまであらゆるものを受け止め、吸収し、融合させながら、独自の伝統へと昇華させてきた名古屋。「やっとかめ文化祭 DOORS」は、そんな名古屋を見て、聞いて、触れて、歩いて体感する、まちじゅうが舞台の「芸どころ・旅どころ・なごや」の祭典です。名古屋城や老舗料亭、ショッピングモールから路上までもが、この祭典の舞台。市内のあちこちに、名古屋の文化と出会う入口となるさまざまな「扉」が用意されています。
西川ディレクターが語る、「まちなか芸披露」開催への思い
まち全体が芸どころ。いつもの街角で“芸どころ名古屋”と出会える「まちなか芸披露」。伝統芸能に親しみのない人でも楽しめる企画として、やっとかめ文化祭DOORSの中で長く愛されてきました。そのディレクターを務める西川千雅氏が、その魅力と企画背景を紹介します!

西川 千雅(にしかわかずまさ)氏
西川流四世家元/「まちなか芸披露」ディレクター
日本舞踊家。1969年三世家元・西川右近の長男として名古屋に生まれ、6歳で初舞台、15歳で名取となる。幼稚園より高校まではアメリカンスクール、92年にNYの美大スクールオブビジュアルアーツを卒業。帰国後日本舞踊家として本格的に活動開始。舞踊のほか、舞台、ドラマにも出演、様々なプロデュースを行う。2014年より西川流四世家元を継承。70年以上続く公演「名古屋をどり」を主宰、全国にて芸妓・舞踊家に指導にあたる。
◯「まちなか芸披露」とは何か?
これまで出会うことのなかった芸との偶然の出会いの場です。今まで伝統芸能と縁がなかった方が、いざ観に行こうと気構えなくても、偶然まちなかで見かけて、その中で何か一つでも印象に残って、面白いと感じていただけたらうれしいです。
◯「まちなか芸披露」を企画したきっかけは?
企画の根幹は、自分のまちにある宝を誇りに思えるような機会をつくりたいという思いです。気張って都会から何かを伝えるのではなく、宝は地元にあるんだと知るきっかけになったら。伝統芸能や伝統工芸がこんなに揃っている土地は、ほんとうに貴重だと思います。
◯「まちなか芸披露」をどう楽しんでほしい?
多くの皆さんにとって、伝統芸能は馴染みのないものかもしれません。でも普段興味がないと思ってるものを楽しめるようになると、実はそこから多様性が見えることがあります。伝統芸能を生業にしている人たちとの関わりや会場のロケーションなども含め、楽しんでください。
オープニングイベント
「まちなか芸披露オープニングinイオンモール大高」
見慣れたまちの中で“芸どころ名古屋”をたっぷり体験できる空間をお届けする「まちなか芸披露」。オープニングプログラムでは、辻狂言、箏曲・尺八ステージ、ストリート歌舞伎と盛り沢山の演目をお楽しみください。名古屋のまちがいつもと違う姿に変わる、にぎやかな日々のはじまり、はじまり。
日時:10月25日(土) 13:00〜
会場:イオンモール大高・グリーンコート(名古屋市緑区南大高2丁目450)
※観覧無料
13:00~│辻狂言「伊呂波(いろは)」
狂言は、600年以上も昔に室町時代初期に誕生した、庶民の日常生活を明るく描いたセリフが中心の喜劇です。今も昔も変わらない人間の姿が描かれ、ほっこり大らかな笑いを届けます。ステージ上で繰り広げられるセリフや演技の数々。時を超えて現代に紡がれる街角の物語が堪能できます!

出演:子/井上蒼大、親/井上松次郎
あらすじ:わが子を寺に預けて勉強させようと、父親は四十八文字の「いろは歌」を用いて教えようとしますが、子は筋違いな返答ばかり。そこで親は、何でも自分の云う通りに鸚鵡返しの口真似で憶えよと命じますが・・・。
<ディレクターより>
やっとかめ文化祭DOORSの随一の大人気コンテンツ。名古屋を代表する狂言師たちが、わかりやすく狂言を披露します。まちなかで突然始まる狂言で、エンタメとの出会いを創出します。
13:40~│箏曲・尺八ステージ
まちなか芸披露を音楽で彩る!名古屋三曲連盟の奏者が奏でる箏と尺八の響きをお楽しみください。

出演:平野透山、竹本知子、相島実代、武田知代
曲目:1. 春の海、2. OKOTO、3. となりのトトロ・いつも何度でも
<ディレクターより>
「三曲」とは、箏・三味線・尺八の三種類の楽器による曲のことを指します(胡弓が入る場合もあります)。箏(そう、こと)は楽器としてはハープと近く、そしてハープ類はピアノの遠い先祖ともいえるため、西洋曲との相性が良く、現代も聴かれる曲を多く演奏することができます。現代日本人にも馴染みやすい、伝統楽器の旋律を味わってください。
14:10~│ストリート歌舞伎「AI手本逆忠臣蔵」“もしも吉良上野介側から忠臣蔵をみたら?
本年は本歌舞伎、舞台、バレエなどで忠臣蔵が大人気です。その忠臣蔵の悪役・吉良上野介の故郷は愛知県吉良町。実は地元では「名君」「住民思いの領主」として語り継がれてきました。尾張側では「義は吉良にあり」と忠臣蔵は人気がなかったのだとか。現在、なにかと話題になるAIを駆使し“もし吉良上野介側から忠臣蔵をみたら?”と創作歌舞伎を上演します。音楽などにもAIを駆使して、新たな世界をつくります。

脚本・演出:西川千雅(日本舞踊西川流四世家元)
作曲:常磐津綱鵬
出演:日本舞踊工藤流、常磐津綱連、間瀬礼章、Action Produce Company RE-act
<ディレクターのコメント>
ジモト目線で贔屓目に忠臣蔵をみたらどうなるのか?最近話題のAIを駆使した作品づくりと、異例の座組で魅せる、ストリートならではの異色作です。
名古屋市内のあちこちで、多彩な企画が目白押し
「まちなか芸披露」──いつものまちで、芸どころ名古屋と出会う
「まちなか芸披露」
現代のストリートから贈るバラエティーに富んだ名古屋の伝統芸能と、
劇場からお贈りする珠玉の舞台公演。
志野流香道 第二十一世家元襲名記念 特別聞香会
室町時代の創始より547年、現在まで唯一途絶えることなく継承されてきた香道の流派「志野流」。2025年、その歴史に新しい家元の名が刻まれました。この襲名を祝し、香席・茶席・香道具展観席・点心席(お食事)の4席をめぐる特別な会を開催します。

席主:志野流香道 第二十一世家元 蜂谷宗苾
日時:11月8日(土) ※全4回
会場:志野流「松隠軒」(名古屋市西区上名古屋2-10-4)
料金:30,000円(家元襲名・香りの記念品付き)
定員:各回20名
「旅するなごや学」──まちを教科書に、見て・聞いて・歩いて、学ぶ
「旅するなごや学」
いつものまちに、見たことのない表情や聞いたことのない秘話が?
一期一会の物語に出会い、知られざる歴史を訪ね歩く、なごやを学ぶ旅する学校。
日本の女性アスリート躍進の源流は名古屋にあり
最年少陸上競技オリンピック選手・渡辺すみ子さんと、日本人女性初のオリンピック金メダリスト・前畑秀子さん。女性アスリートの先駆者といえるふたりは、なぜ名古屋で学び、世界に羽ばたいていったのか。背景にある女子教育の歴史をからめながら、現代に続く女性アスリートの躍進に迫ります。

日時:10月30日(木) 18:30〜20:00
会場:中日新聞社北館101会議室(名古屋市中区三の丸1-5-2)
参加費:1,500円
定員:25名
講師:木村華織(東海学園大学スポーツ健康科学部准教授)
尾張・名古屋の発展と白鳥庭園の誕生を紐解く
現在の白鳥庭園一帯は、かつて貯木場として利用されていました。その跡地は1989年に世界デザイン博覧会の会場となり、1991年には白鳥庭園として生まれ変わりました。尾張・名古屋の発展と白鳥庭園の誕生を紐解きながら、茶室「清羽亭」で一服のお抹茶を味わいましょう。

日時:11月3日(月・祝) 13:30〜15:30
集合:白鳥庭園 正門 ※北門ではありませんのでご注意ください
参加費:1,500円 ※別途入園料・呈茶代合わせて1,000円
定員:15名
ガイド:川島大次(白鳥庭園所長)
「なごや和菓子」──やっとかめ文化祭DOORSの和菓子企画
「なごや和菓子」
名古屋は実は和菓子天国。
生菓子から干菓子、お団子やお饅頭まで、
その幅広さと技術の高さは全国の和菓子好きからも注目を集めています。
なごや和菓子とお酒の愛を叫ぶ!
名古屋の和菓子屋の若旦那たちがタッグを組み、和菓子とお酒の相性を楽しむ会を催します。当日は和菓子屋がその場で作る出来立てほやほやの和菓子が楽しめます。

日時:10月31日(金) 19:00〜20:30
会場:FOODLAB.358 TSURUMA PARK(名古屋市昭和区鶴舞1-1-156 ツルマガーデン)
参加費:5,000円 ※当日は軽食・和菓子・お酒・ノンアルコールドリンクを用意します。
定員:70名
出演:畑 主税(高島屋全店和菓子バイヤー)、名古屋生菓子組合青年会
「やっとかめ文化祭DOORS」開催概要
開催期間:10月25日(土)~11月16日(日)
開催場所:名古屋市内各所 ※オープニングイベントはイオンモール大高
主催:やっとかめ文化祭実行委員会
[構成団体]名古屋市(文化芸術推進課、観光推進課、歴史まちづくり推進課)、名古屋市教育委員会(文化財保護課)、(公財)名古屋市文化振興事業団、(公財)名古屋観光コンベンションビューロー、(公財)名古屋まちづくり公社、中日新聞社、名古屋観光ブランド協会、特定非営利活動法人大ナゴヤ・ユニバーシティー・ネットワーク
[特別協力]クリエイティブ・リンク・ナゴヤ
助成:文化庁(文化芸術創造拠点形成事業)、一般財団法人地域創造(地域の文化・芸術活動助成事業)
チケット情報
上記各企画のチケットサイトのほかに、名古屋市文化振興事業団が管理する文化施設窓口でも購入可能です。
・名古屋市文化振興事業団チケットガイド
TEL:052-249-9387(平日9:00~17:00 /郵送可)
・アマノ芸術創造センター名古屋
TEL:052-931-1811(9:00~20:00、休館日を除く)
・青少年文化センター(アートピア)
TEL:052-931-1811(9:00~20:00、休館日を除く)
・名古屋能楽堂
TEL:052-231-0088(9:00~17:00、休刊日を除く)
・市内各文化小劇場
※工事や休館等がありますので、各施設のwebサイトでご確認ください。
※掲載情報は公開日時点のものとなります。
