仕事のフィールドである愛知県東部の「ほの国東三河」。前回書いたように東三河の秋は北部の奥三河から始まる。10月には茶臼山高原で紅葉が始まり、徐々に紅葉前線は南下する。そして、最後の紅葉は12月下旬まで続く。そんな師走の東三河南部の紅葉&黄葉模様。

豊橋総合動植物公園「のんほいパーク」のメタセコイヤ並木道が美しい。11月には黄色、そして12月あたりになると赤く染まっていく。動物園として知られるが、ここのメタセコイヤの姿も一級品だ。東門から入ると正面にキャナル。その両側に並ぶメタセコイヤは、キャナル沿いの下から見ても、展望台に昇り見下ろしても美しい。このパークのシンボルでもある恐竜たちも、メタセコイヤにやけにマッチしている。



蒲郡クラシックホテルの紅葉も遅い。12月になってもまだ紅く色づいている。ホテルの建物の雰囲気に合った日本的な冬の紅葉風景を見せてくれる。


豊川の「大和の大いちょう」も冬の定番だ。まだかまだかと待っていると、待ってましたとばかりに12月に入ってから一気に色づく。そして、色づいたと思えば、散り始め、辺り一面に黄色い絨毯を敷いていく。


その近くにあるカフェ&スイーツショップ「さんぽ道」はメルヘンな雰囲気の店舗にメタセコイヤがいい感じで存在感を主張する。


そして最後は、まさに“愛知で最も遅い紅葉”をキャッチフレーズとする豊橋のもみじ寺「普門寺」。もみじ祭りは、毎年、12月中旬まで開催され、最後の紅葉を楽しませてくれる。特に境内で最も太い古木の「長者もみじ」の姿は圧巻だ。


今年から有料拝観ゾーンが設けられたが、エリア内には今まで見ることのできなかった位置からの紅葉鑑賞ができたり、様々な表情が見られる遊歩道が整備されるなど、有料ゾーンからの鑑賞の価値は十分ある。普門寺の紅葉の良さは、朝から昼にかけて、紅葉の向こうから日が差すこと。特に、より一層の美しさを演出してくれる朝が好きだ。普門寺に行くなら朝、そう決めている。そして、今年も普門寺で紅葉を締めくくった。


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