名古屋の街路樹【中区・中央西部(栄1丁目)にたたずむコミュニティ道路のサザンカ】名古屋市中区

かつて、市街地の急速な発展によって「白い街」とも呼ばれた名古屋ですが、道路整備に合わせて街路樹の植栽に注力し、今では、市域における街路樹密度が全国の大都市でトップクラスにまでなりました。
2021年からは、街路樹の大木化や老朽化といった課題を解決し整備を進める「街路樹再生なごやプラン」も始まり、道路空間と調和した街路樹づくりが進められています。
「名古屋の街路樹」では、名古屋市内の、街路樹と街並みが調和した特徴的な風景を取り上げ、その魅力をご紹介していきます。

栄1丁目のコミュニティ道路(南園町東西線=みなみそのまちとうざいせん)で、サザンカをはじめ、様々な植物が植栽されている範囲(歩道)=ピンク色の点線部分
目次

古き良き伝統と新しい快適を融合させた
商店街を貫く東西の道

ずらりと木々が立ち並ぶ街路樹は見応えがありますが、たまには、のんびり散策を楽しみながら、ちょこん、ちょこんと点在する街路樹の美しさを発見するお散歩もお薦めです。
今回は、名古屋の繁華街として知られる栄1丁目で、昔からの老舗がひしめく「御園通商店街」を東西に貫く「南園町東西線」のサザンカが見ごろと聞いて、歩いてきました。

※本記事中の写真は全て2026年1月29日に撮影したものです。

伏見通から、「御園座」を右手にして、西方面を見たところ(南園町東西線)

御園座の周辺には「御園通商店街」があります。
御園通の南北およそ200メートルを中心とした商店街(南園町東西線含む)で、飲食店や呉服店など、約60軒の新旧様々な店舗が軒を連ねています。
御園通は、江戸時代初期の慶長17年(1612年)ごろに築城された名古屋城のメインストリートの一つの「名古屋城御園御門前通り」が由来とされ、歴史ある名称なのです。

「御園座」南面の散策路

「南園町東西線」の東半分の大部分は「御園座」の南側に当たり、同劇場の環境保全の取り組みにより、緑やベンチのある歩道状の空き地があります。

「御園座」南面の車道を挟んだ南側の歩道

「御園座」散策路と車道を挟んで反対側の歩道には、ツバキやサザンカの木もあって、落ち着いた雰囲気。
奥のサザンカは白い花を付けていたけど、手前にあるツバキはつぼみもまだ見当たりませんでした。
ツバキの花は、もう少し暖かくなってからのお楽しみですね。

「南園町東西線」と「御園通(南北)」の交差点北西角にある
「からくり人形白浪五人男」

このからくり人形は、御園通商店街振興組合によって設置されていて、1日5回(10時半、12時、13時、15時半、17時)各7分間上演されています。
時間になると、拍子木と太鼓の音に、女性のアナウンスが流れ、閉じていた5つの扉が開きます。
一度全部開いてから再度閉じ、その後、口上と共に、一つずつ開いていくという趣向です。

順番に扉が開いて、名優による口上が流れる「からくり人形白浪五人男」

松竹株式会社さんの歌舞伎情報サイトによると、このからくり人形の台詞を語っているのは、
「七世松本幸四郎(日本駄右衛門)、十五世市村羽左衛門(弁天小僧菊之助)、六世尾上梅幸(忠信利平)、十五世市村家橘(後の十六世市村羽左衛門、赤星十三郎)、十三世守田勘弥(南郷力丸)」
だそうです。
過ぎし日の名優たちの語り口が気軽に聞けるので、上演時間に訪れてみるといいですよ。

「からくり人形白浪五人男」のある交差点から西方向を見たところ

散策を続けましょう。
ここから西の方面の歩道沿いに、赤やピンクのサザンカが咲いているということです。

「南園町東西線」の西端から東方向を見たところ

よくみると、本当に、ちょこ~ん、ちょこ~ん、とサザンカが植わっているのがわかります。

本数は本当に少ないけれど、
存在感抜群の、優美なサザンカたち

花をたくさん付けた白色のサザンカ

真っ白ではなくて、少し花びらの先端がピンク色がかっているんですね。
かわいらしいです。

うすピンク色のサザンカ

とってもかわいくて、頬紅のような色のサザンカの花。
八重咲きなので、バラの花のようにも見えますね。
寒いのに、こんなに優美な花がたくさん咲いているのが、不思議なような、ありがたいような。

紅色のサザンカ

こちらは、公園や街路樹でよく見かける色のサザンカです。
生育環境がいいのか、色が深くてきれいに見えます。

白いサザンカの花のアップ

同じ白い花ですが、少し花の形が違うようです。

うすピンク色のサザンカの花のアップ

3つ上の写真では、ピンク色のサザンカはバラのように見えると書きましたが、この写真の左の方の開き切った花は、たおやかで、ボタンの花のようにも見えますね。
つぼみも、まだまだたくさん付いていました。

紅色のサザンカの花のアップ

紅色の花の株は、葉っぱの勢いがすごくて、ほとんどの花に葉っぱがかかっていました。

サザンカ以外で、特に目についた花たち

サザンカ以外にも、四季咲きのバラやビオラ、ミニシクラメンなど、色とりどりの花たちが足元で思い思いに咲いていました。

今回ご紹介した「南園町東西線」は、伏見通から中ノ町通までの約200メートル。
商店街のお店をのぞいたり、からくり人形の上演を鑑賞したりしながら、昔と今が混在するレトロな空間を楽しめます。
寒かったり、お腹が空いたり、お土産を買いたくなったらすぐに入れるお店があるので、商店街の散策は便利ですよ。

※掲載情報は公開日時点のものとなります

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この記事を書いた人

名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。

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