四季折々の表情が彩る日本には、伝統に培われた食文化や新しい技術によって生まれる味わいが各地にあふれています。「ごはん暦」は、国産の安心と安全性で大切に作られた日本各地のおいしいに隠された物語を紹介します。
好天に恵まれて太鼓判のおいしさ
秋田が誇る「あきたこまち」と「サキホコレ」
寒暖差と奥羽山脈水系の豊富な水に恵まれ「あきたこまち」の生産地として名高い横手市。今年は好天に恵まれて良質な新米が収穫でき、米農家たちもその味わいに満足顔。「是非多くの人に食べてほしい」と期待をにじませます。
「あきたこまち」は今年、デビュー40周年を迎えました。3年前には香りに優れ、甘みの強い最上位品種「サキホコレ」もデビューしました。長年、有機肥料を使った土づくりにこだわり栽培しているサキホコレ生産者協議会会長でJA秋田ふるさと秋田ブランド米栽培研究会会長の柴田康孝さんは「サキホコレは粒の張りも良く、炊き上がりのつやもあり、すごくおいしいお米が穫れました」と自信たっぷり。JA秋田ふるさと営農経済部米穀課、高橋耕平さんは「今年も夏の高温と大雨に見舞われ生産者の苦労が絶えませんでしたが、盆明けの清涼と日照確保による登熟の向上により粒張りと食味が良好に仕上がっています」と太鼓判を押します。 秋田の炊き立ての新米と秋の実りでおいしい食卓を囲んでみませんか。
「横手のお米あきたこまち」はアピタ、ピアゴ、ドン・キホーテUNYで販売(一部取り扱いのない店舗があるのでご確認ください。)
お問い合わせ先
JA全農あきた パールライス課 T E L 018-845-8000
三州三河みりん
みりんのパワーでおいしく
ごはんが進むふっくら煮魚
「魚を食べたいけど、煮魚はハードルが高そう」と思っている人は意外と少なくないはず。料理家のワタナベマキさんの煮魚は、ちょっとしたコツで間違いなくおいしく出来上がるお手軽レシピ。
砂糖を使わず、三州三河みりんで青魚特有のくせを抑え、しっかりと味を含ませられるのがその秘訣。梅の風味が効いたすっきりとしたしょうゆ味は、身がふっくら柔らかで炊き立ての新米との相性も抜群です。
ワタナベさんは「みりんの効果でサバの匂いも気にならず、ぐつぐつ煮る必要もないのにしっかりと味が染み込みます。だから断然おいしいんです。ブリやイワシでもお勧めですよ」と話します。 国内指定産地のもち米と米こうじ、自家製焼酎だけでじっくりと醸造された三州三河みりん。素材のおいしさを引き出し、まろやかなコクを与えるそのパワーが秋の食卓においしさを運んでくれます。
三州三河みりんレシピ
サバとごぼうの梅みりん煮(2人分)
材料
生サバ 半身250g
ごぼう 120g
小松菜 100g
ショウガ 1片分
三州三河みりん 大さじ3
しょうゆ 小さじ2
水 300ml
梅干し(糖度の低い普通の塩分)
2個(25g)
塩 少々
作り方
1.サバは二等分に切り、塩を馴染ませ10分ほど置いて、出てきた水分をペーパーでしっかりとふく。
2.ごぼうは1cm幅に斜め切りにし、水にさらしてから水気を切る。
3.鍋に三州三河みりん、水、千切りにしたショウガ、しょうゆ、崩した梅干しを種ごと加え、②を入れて中火にかける。煮立ったら弱めの中火にし、ふたをして10分ほど煮る。
4.①のサバを皮目を下にして加え、ひと煮立ちさせ、煮汁をかけながら12分ほど煮る。 5.器に盛り、別ゆでした小松菜を添える。
料理研究家。旬の食材を使い祖母から教わった料理に現代らしさをプラスし、シンプルで丁寧な料理を心がけている。 テレビ、雑誌、書籍、イベントなど多方面で活躍する一方、高校生の息子の母としても多忙な日々を送る。最新刊は『日本の一年、節目の一皿: 二十四節気七十二候+行事いろいろ」(小学館)
お問い合わせ先
三州三河みりん
株式会社角谷文次郎商店 TEL0566-41-0748
URL:mikawamirin.jp/