かつて、市街地の急速な発展によって「白い街」とも呼ばれた名古屋ですが、道路整備に合わせて街路樹の植栽に注力し、今では、市域における街路樹密度が全国の大都市でトップクラスにまでなりました。
2021年からは、街路樹の大木化や老朽化といった課題を解決し整備を進める「街路樹再生なごやプラン」も始まり、道路空間と調和した街路樹づくりが進められています。
「名古屋の街路樹」では、名古屋市内の、街路樹と街並みが調和した特徴的な風景を取り上げ、その魅力をご紹介していきます。

※サザンカは、県道107号「中川中村線」の「野田一丁目」交差点から「法華西町」(赤色の点線部分=約800メートル)では中央分離帯と歩道(左右両側)に、「法華西町」から「高杉東」まで(ピンク色の点線部分=約900メートル)では中央分離帯のみに植栽
低めのボックス型にせん定されたサザンカ並木
葉を落としてしまう木の多い冬にあって、青々と葉がしげり、花まで咲かせるサザンカは、名古屋市内では割とよく見かける街路樹です。
今回は、こぢんまりとした直線基調にせん定されたかわいらしいサザンカたちを見に、中川区の中央部分を南北に走る県道107号線(中川中村線)に出かけてきました。

県道107号線(中川中村線)と八熊通りが交差する「野田一丁目」交差点と南方向の「法華西町」を結ぶ約800メートルの区間では、中央分離帯と、歩道(両側)にサザンカが植えられています。
「法華西町」からさらに南下して国道1号と交差する「高杉東」交差点までは、サザンカの植栽は中央分離帯のみとなっているようでした。
高さは、大人のひざ丈から胸ぐらいまでバリエーションがありますが、どれも箱のようにきれいな直線で切りそろえられています(中央分離帯は全体的に、歩道と比べて低めにせん定されていました)。

普段はあまり目に留めることのない中央分離帯のサザンカたちですが、注目してみると、低い位置でたくさんの花をつけながら整然と並んでいる様子が結構壮観です。

樹高がかなり低くなるようにせん定されているため、花が大きく見えますね。

歩道側のサザンカは大人の腰丈の高さのものが多く、花が見やすいです。

きれいに咲いている花やすでに散ってしまっている花に加え、つぼみもたくさんありますね。
花をじっくり鑑賞するのに良い高さ

珍しく上を向いて咲いていたサザンカ。
日光を浴びて伸び伸びと咲いている様子に、思わず見入ってしまいました。

咲きかけはコロンとしていて、かわいらしいですね。
見ようによっては、バラの花のようにも見えたりして。

風通しや日当たりの関係でしょうか、まだまだつぼみもたくさん付いていましたので、これからもしばらくは花が楽しめそうです。
車で通り過ぎるだけではもったいないような、心地の良い道でした。
そういえば、取材日は晴天だったこともあり、歩道をのんびりとお散歩する年配の方や小さな子ども連れの女性を何組か見かけました。
地元の方はよくご存じなのだなあと思いながら、帰路につきました。
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