東海さすらい旅日記【岐阜県中津川市】伝え残される芝居小屋文化「かしも明治座」

 岐阜県内では飛騨地方、美濃地方ともに各地で地歌舞伎文化が残され継承されている。中津川市加子母(かしも)地区には明治27年創建、築130年を越える木造芝居小屋「かしも明治座」が残されている。岐阜県有形民俗文化財として指定されているとおり、建物としても文化としての価値もあるが、何より、今も現役の芝居小屋として継続されていることに大きな価値がある。

 下呂温泉から中津川に向かう国道257号の途中に小屋はある。建物は創建当時のまま、木造2階建ての歌舞伎小屋が佇む。イベント開催時以外は入場料無料だが、ガイドツアーを希望する場合は、「くれ板維持補修基金」への協力(1口500円)が必要となる。

 舞台にかけられた幕が2枚。表側と、廻り部隊の裏にかけられた幕。裏の幕には、中村七之助中村勘九郎の名前があしらわれている。

 舞台裏がまた興味深い。これまで訪れた多くの演者や訪問者たち。宮崎駿から坂本龍一など歌手や役者、芸能人、文化人などあまたの著名人のサインと訪問時の写真が並ぶ。

 そして、芝居に使われる小道具たち。そんな現場はなかなか見ることはできない。

 舞台に戻ると、「奈落」や「花道」に案内され、2階席からも小屋全体を眺めることができる。

 小屋全体が文化財としての価値を持つ。入口から館内、そして木造づくりの外観など、目に入るもの全てに、文化と歴史の伝承を感じる貴重な文化体験になった。

■かしも明治座
https://meijiza.jp/

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この記事を書いた人

愛知県豊橋市生まれ。
出版社、シンクタンク勤務を経て、現在は一般社団法人ほの国東三河観光ビューローのマーケティングディレクター。旅人総研代表。愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)。
東海地方を中心に、地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。生まれ育った愛知県東三河に腰を据え、地元活性のために奔走する。また、旅人総研代表として、講演やフォトラベライター(旅するカメラマンライター)などの個人活動も実施。旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。

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