東海さすらい旅日記【愛知県豊川市】東三河の桜めぐり 桜のまち・豊川編

 桜は時間と場所、周りの環境によってさまざまな表情を見せてくれる。それらの一つひとつの表情が美しく可憐で、桜を見に行く人々を必ず幸せな気分にしてくれる。それはまちなかの都市公園でも山の上でも、川べりでも神社仏閣や城跡でもそれぞれがそれぞれの雰囲気や味わいを見せてくれる。

 愛知県豊川市の桜めぐりは、まさに、そういったさまざまな表情をぐるりと見て回るにふさわしい。今年の春は遅かったが、遅くても桜は必ず咲いてくれる。

 足げく毎週のように通った愛知県豊川市の桜めぐり。

 まずは、住宅街に見事な桜並木が連なる西古瀬川の河津桜。いわゆる観光地ではないが、早咲きの桜の美しい姿を毎年見せてくれる。

 旧東海道御油宿辺りにある音羽川の桜。川沿いに見事な桜を咲かせ、夜はライトアップが幻想的な雰囲気を醸し出す。

 愛知県随一の桜の絶景とも言える御津山(みとやま)園地の桜。標高わずか95mの小山であるが、展望台の上から見下ろす桜はまさに桜の雲海。遠くには三河湾、渥美半島も臨めるあまりにも贅沢なロケーション。

 伊奈城址公園の桜も、城跡の雰囲気に相応しく、櫓の向こうから昇る朝日と桜の風景が古城ロマンを掻き立てる。

 まちなかにある小坂井中央公園にも素晴らしい桜のリング。広場をぐるっと囲むように美しい桜が寄り添っている。

 豊川の桜の名所として知られる佐奈川堤の桜並木。菜の花とのコラボレーションが春の雰囲気をさらに演出してくれる。

 豊川の桜めぐりのアイコンにもなっている豊川市役所北側の桜トンネル。ここ数年、公園が整備され、お花見散歩にはさらにふさわしくなった。

 豊川駅東側にある三明寺の桜。三重塔とのコラボは、寺社と桜の相性を再確認させてくれる。境内にあるしだれ桜の枝っぷりも見事だ。

 そして最後はメルヘンの世界へ。人気のはちみつ専門店「さんぽ道」に咲く菜の花と近くの桜並木。

 豊川の桜めぐり。それぞれが遠くもなく、車で一気にめぐることができる。豊川は桜のまちと十分に名乗れる価値がある。それぞれ趣があり面白い。こんなにもいろいろな桜の表情が見られるまちもそんなにない。

■豊川市観光協会
https://www.toyokawa-map.net/

■ほの国東三河めぐり
 ほの国東三河ではこれからも春の花は続く。公式インスタグラムでは毎日、旬な情報が発信されている。
https://instagram.com/honokunikanko

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

愛知県豊橋市生まれ。
出版社、シンクタンク勤務を経て、現在は一般社団法人ほの国東三河観光ビューローのマーケティングディレクター。旅人総研代表。愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)。
東海地方を中心に、地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。生まれ育った愛知県東三河に腰を据え、地元活性のために奔走する。また、旅人総研代表として、講演やフォトラベライター(旅するカメラマンライター)などの個人活動も実施。旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。

目次