東海さすらい旅日記【愛知県東三河】ほの国東三河、初夏の花めぐり

 桜や梅、桃などの春の花が終わり、つつじや藤の季節を迎えたと思っていると、気づけば初夏の花の便りが届いていた。東三河は春の花も満喫できるが、初夏の花めぐりも楽しめる。花しょうぶやあじさいの花の名所が各所にあり、東三河全体として合間が空くことなく、花めぐりを楽しめる。そんな東三河、初夏の花風景。

  まずは花しょうぶ。豊橋市の賀茂しょうぶ園には、300種類、37,000株の花しょうぶが咲きそろう。早咲きから遅咲きまで5月下旬から6月中旬まで長い間、楽しませてくれる。しょうぶ園は朝から開放され、夜はライトアップも実施。朝焼けから昼の姿、夕景やら夜に照らされる姿まで、それぞれ違った表情が楽しめるのも魅力だ。

 豊川市の赤塚山公園にも花しょうぶ園。散策路が設けられのんびりと花しょうぶ観賞ができる。公園には、無料の水族館やミニ動物園もあり、三世代家族で楽しめるのも魅力だ。

 渥美半島・田原市の初立池公園にもしょうぶ園。棚田を利用したしょうぶ園の上段からは初立池も眺められる。あじさいとの競演も美しい。

 しょうぶの季節と入れ替わるように、あじさいも花を咲かせ始める。東三河のあじさい名所と言えば、蒲郡市の形原温泉あじさいの里。あじさい祭りは、毎年6月の1か月間開催され、多くの来園者が訪れる。遠くに三河湾に浮かぶ三河大島も眺められ、蒲郡らしさを感じることができる。

 豊橋市の普門寺は、豊橋のもみじ寺としられる古刹。秋のもみじはもちろん、新緑の青もみじも美しい。そして、初夏には境内各所にあじさいが咲き誇る。今年は、本堂に向かう階段に90鉢のあじさいが置かれ、新たな雰囲気を醸し出していた。普門寺は、あじさい寺の時期を経て、夏詣が展開されており、新たな参道も整備されるなど、1年中魅力あふれるお寺になった。

 最後は、田原市の先端、伊良湖の近くに整備された渥美あじさいの森。本格オープンは来年2026年。プレオープンとして開放された今年の様子だけでも十分魅力のある新しいあじさいのスポットが誕生した。ここからは、伊勢湾に浮かぶ神島も眺められるほか、森らしく木陰のベンチが用意されるなど、雰囲気もいい。来年の本格オープンが楽しみだ。

■ほの国東三河めぐり
 ほの国東三河ではこれから夏から秋にかけても花の魅力は続く。公式インスタグラムでは毎日、旬な情報を発信しています。
https://instagram.com/honokunikanko

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

愛知県豊橋市生まれ。
出版社、シンクタンク勤務を経て、現在は一般社団法人ほの国東三河観光ビューローのマーケティングディレクター。旅人総研代表。愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)。
東海地方を中心に、地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。生まれ育った愛知県東三河に腰を据え、地元活性のために奔走する。また、旅人総研代表として、講演やフォトラベライター(旅するカメラマンライター)などの個人活動も実施。旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。

目次