東海さすらい旅日記【岐阜県郡上市】夏の郡上八幡、そぞろ歩き

 郡上八幡と言えば夏のイメージがある。夜通し踊る郡上おどりもそうだが、水の町として夏のそぞろ歩きが相応しい。

 郡上八幡のアイコンでもある町の中央部を流れる吉田川の風景はいつも心癒してくれる。緑の山に囲まれ、水しぶきをあげる流れも涼感をくれる。

 郡上八幡のまちは水のまちだ。まちなかを歩けば、どこからか水の音が聞こえてくる。路地を行くと、行く先々に小さな水路があり、その風景と水の音が町の情緒を演出してくれる。かつて大火が起こったことを機に防災用に整備されたとのことだが、生活用水としても活躍し、何より観光客には素晴らしい水景観を見せてくれている。

 観光スポットとして知られる「やなか水のこみち」には柳の木がさらに雰囲気を醸し出す。

 油断すると迷いそうな路地を歩いて行くと、白壁の蔵の通り、そして、その先には赤い欄干の古風な橋が現れる。そこかしこに水風景が見られるのが郡上八幡ならではの魅力を感じる。まちなかには気軽に歩いて行ける範囲に土産物屋や和菓子屋や食品サンプル工房などもあちこちにあり、そぞろ歩きに相応しい。

 そして、郡上八幡の街を見下ろす郡上八幡城。川と町のコントラストがよくわかる。

桜と紅葉の時期は真白い城を見事に引き立たせてくれる。秋にも春にも訪れたい。

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この記事を書いた人

愛知県豊橋市生まれ。
出版社、シンクタンク勤務を経て、現在は一般社団法人ほの国東三河観光ビューローのマーケティングディレクター。旅人総研代表。愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)。
東海地方を中心に、地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。生まれ育った愛知県東三河に腰を据え、地元活性のために奔走する。また、旅人総研代表として、講演やフォトラベライター(旅するカメラマンライター)などの個人活動も実施。旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。

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