2026年11月に開催予定の豊川稲荷 御開帳。その記念事業として、境内の旧寺宝館が新たに世界最大級の墨絵ミュージアムとして生まれ変わり、9月27日(土)にオープンします。その名も、「豊川稲荷 西元祐貴美術館」。伝統的な技法に捕われず、大胆さと繊細さを持ち合わせたタッチで “躍動感” と “力強さ” を追求する西元氏の作品の数々が、プロジェクションマッピングや音と光の演出を交えながら展示されています。
世界最大級の墨絵ミュージアムが豊川稲荷境内にオープン
日本三大稲荷のひとつ、愛知県豊川市の豊川稲荷。日本有数の参拝者数を誇り、国内外から多くの人々が訪れています。2026年には72年ぶりの「午年開帳」、2030年には本殿創建100年を記念した「大開帳」が予定されています。

御開帳記念企画のコンセプト 「〜時代を超えて、縁を繋ぐ〜」 に基づき、豊川稲荷と西元祐貴が挑む墨絵プロジェクトの一環として、豊川稲荷の境内に世界最大級の墨絵ミュージアム「豊川稲荷 西元祐貴美術館」を2025年9月27日(土)にオープン。伝統と革新が交差する豊川の地で、時代を超えて響き合う墨の世界が生まれます。
特別展示の見どころをご紹介
「豊川稲荷 西元祐貴美術館」では、こけら落しとして、時代をテーマにした西元祐貴特別展⽰を開催中。ここでは、豊川稲荷の精神性と響き合う、西元祐貴の作品世界が堪能できます。武士の誇り、挑戦の美学、守護の象徴、生命の躍動──それぞれの物語が「祈り」や「縁」と調和します。館内では、プロジェクションマッピングや音と光の演出が作品と空間を融合させ、観るだけでなく五感で感じる没入型アート体験を提供します。
守護の門

来館者を迎え、神聖なる空間へと導く「阿吽の狐」。五角の門をくぐるとき、力・繁栄・守護の象徴である龍が舞い踊り、新たな世界への扉が開かれます。
天を翔ける 守護の力

古来より、守護と繁栄の象徴とされる龍。雲間を翔けるその姿は光と影を生み、来館者を導きながら未来へと翔けます。
信仰が結ぶ縁

「出世いなり」として、武士や庶民に篤く信仰された豊川稲荷。大岡越前守・忠相もまた、吒枳尼眞天を屋敷に祀り、深く信仰したといわれています。西元祐貴が描く力強い「侍」が集い、竹林を抜ける光と影に、武士の誇りと精神が浮かび上がります。
神聖なる白

「白」に宿る祈りの力。西元祐貴が描く神聖なる墨絵と、祈りを刻む特別な白衣と袈裟が展示されています。伝統の三河シルクが気品を湛え、静寂の中に祈りの光を映し出ます。白の世界に墨の美が際立ち、祈りの深さが響き渡ります。
縁を結ぶ 墨絵の世界

西元祐貴の多彩な作品が一堂に集います。NHK「美の壺」で即興制作された、繊細かつ力強い筆致のうさぎをはじめ、多彩な表現を通じて、より深く墨絵の魅力に触れるひとときを過ごすことができます。
躍動の美学 挑戦する力

ここはまるで競技場のよう。オリンピック特番で描かれた23競技のアスリートをはじめ、筋肉の躍動、挑戦の瞬間を捉えた墨絵が並びます。挑戦する者たちの力強さと美しさを讃える場です。2026年10月に名古屋で開催予定の第20回アジア競技大会に合わせて展示される特設エリアです。
「豊川稲荷 西元祐貴美術館」概要
2025年9⽉27⽇(土)オープン
開館⽇:土日祝
住所:愛知県豊川市豊川町1番地
営業時間:10:00〜16:00(最終受付)
⼊館料:当日1500円 ※中学⽣以下無料
【問い合わせ先】toyokawainari.official@gmail.com
※2025年9月27日(土)チケットは数量限定のため完売
西元祐貴氏 プロフィール

1988年生まれ、鹿児島県出身。伝統的な技法に捕われず、大胆さと繊細さを持ち合わせたタッチで「躍動感」「力強さ」を追求した作品を展開。龍や虎といった古典的なものから現代のアスリートまでをモチーフに躍動感のある筆致で描いた作品は観る者に強烈な印象を残す。
2012年、アメリカ・フロリダ開催の「EMBRACING OUR DIFFERENCES」にてワールドベスト作品賞受賞。国際的なイベントやTV 番組では度々「ライブペイント」を披露。香港クリスティズオークションに招待され、LIVE で描いた墨絵が直後に落札されたことでアート界で一躍注目される。
「フェラーリ」のイベントや「アートバーゼル香港2023」におけるライブペインティング、NHK BSプレミアム「美の壺」出演、そして7月にはユネスコ無形文化遺産である福岡・博多祇園山笠の飾り山笠「十五番山笠ソラリア」のイメージアート、「世界水泳選手権2023福岡大会」の会場装飾の一部を担当するなど、世界から注目を集め続けている。
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