東海さすらい旅日記【愛知県瀬戸市】芸術の秋「国際芸術祭あいち2025」めぐり③ 瀬戸市のまちなか(前編)

 9月13日に開幕した「国際芸術祭あいち2025」。開幕直後に、愛知芸術文化センターと愛知県陶磁美術館と2か所のアートを鑑賞。そして、日を改め、瀬戸市のまちなか会場へ。全国各地の芸術祭を体験しているが、個人的にはこうしたまちなかの生活空間や空きスペースなどを活用した作品が好きだ。そして、瀬戸市のまちなか会場も面白い。

 まちなか会場は、名鉄瀬戸線尾張瀬戸駅の北側と南側に大きくわかれる。その中心とも言える瀬戸蔵に車を停め、まずは南エリアへ。4年前に廃業したばかりの銭湯を活用したアート空間。廃業したとはいえ、今にも現役復帰できるのではと思わせるような内装が残されている。そこに光を利用したガラスアートが展開される。いきなりハイライトに遭遇した感じもした素晴らしい作品。

 瀬戸市新世紀工芸館の展示を見て、せと末広町商店街へ。その道すがらの町の風景も面白い。芸術祭に合わせたわけではないと思うが、アンディ・ウォホールのバナナ風の看板や、今では見ることのなくなったチャールズ・ブロンソンの看板はまさに昭和。

 商店街は現役でありながら懐かしさ漂うレトロ空間。閉館している映画館やパチンコ店の看板が残され、空きビルの前には、一風変わったレアな顔出しパネル。芸術祭の作品とともにこれらの町の様子を見て歩くだけで興味深い。

 旧旅館を利用したギャラリーの作品。瀬戸をモチーフにした漫画が展示され、漫画のストーリーと、この商店街の今の生活感、歴史などが頭のなかをシンクロする。

 南エリアの作品を鑑賞し、ランチへ。じっくり見れば3時間くらいかかるかもしれないが、コンパクトに2時間でアートを堪能。招き猫ミュージアムの巨大な猫オブジェが寝っ転がっていた。

 南エリアには、少し離れた瀬戸市美術館でも特別展示が行われている。土門拳さんなどが撮った「瀬戸の原風景」の写真展。今の瀬戸のまちを歩いた後に見た後だったこともあり、それらの比較と、この町の歴史を知ることでおさらいとしての興味がわく。

(瀬戸市まちなかエリア、後編へ)

■国際芸術祭あいち2025 
https://aichitriennale.jp/

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この記事を書いた人

愛知県豊橋市生まれ。
出版社、シンクタンク勤務を経て、現在は一般社団法人ほの国東三河観光ビューローのマーケティングディレクター。旅人総研代表。愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)。
東海地方を中心に、地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。生まれ育った愛知県東三河に腰を据え、地元活性のために奔走する。また、旅人総研代表として、講演やフォトラベライター(旅するカメラマンライター)などの個人活動も実施。旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。

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