東海さすらい旅日記【三重県松阪市】松阪まちなか歴史文化めぐり

 斎宮を後にし、松阪へ向かった。松阪も以前、仕事でお世話になった町。何度も駅から仕事先まで歩いた記憶が蘇る。駅を出ると出迎える松阪牛。何度も来たけど、松阪牛はそんなに食べてないなと思いながら、まちへ出た。

 松阪の魅力は、まちなかの歩いていけるところに歴史文化が残されていること。それらをひとめぐりするだけでも、まちに趣がある。まず向かったのは、御城番屋敷。その名のとおり、お城を守る武士たちが住んでいたお屋敷。ひとつ屋根で繋がった長屋は、江戸時代から残され、その佇まいは当時のまま。公開されているお屋敷に入ると、お屋敷の歴史やその後の経緯を詳しく解説してくれた。この10分のガイドは貴重だった。それまで建物的関心しかなかったお屋敷だったが、歴史文化遺産としての価値を教えてくれた。

 お屋敷を通り抜け、上から見下ろせる松坂城跡の見晴らし台へ。お屋敷が一軒長屋であることがよくわかる。今は、ここをビジネス拠点として活用している人もいるらしい。見た目と中身のギャップが面白い。

 松坂城跡には立派な石垣が残されている。天守台には跡しか残っていないが、この石垣の規模からすれば相当に力のある城が建っていたことは容易に想像できる。

 まちなかの観光案内所の外観も歴史文化香るまちに相応しい。隣には、伝統工芸・松阪木綿の体験施設。松阪木綿の藍の縞模様が好きだ。

 松阪は三井グループの家祖の生誕地。三井家発祥の地として、その界隈は古い町並みの景観が残されている。

 まちめぐりの締めくくりは松阪牛。やはり、松阪へ来たら松阪牛は食べて帰りたい。高級店もあるが大衆店でも十分満足。食の満足感を胸に帰路についた。

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この記事を書いた人

愛知県豊橋市生まれ。
出版社、シンクタンク勤務を経て、現在は一般社団法人ほの国東三河観光ビューローのマーケティングディレクター。旅人総研代表。愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)。
東海地方を中心に、地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。生まれ育った愛知県東三河に腰を据え、地元活性のために奔走する。また、旅人総研代表として、講演やフォトラベライター(旅するカメラマンライター)などの個人活動も実施。旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。

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